去年の秋、クローゼットを開けるたびになんとなくため息をついてた。
服はたくさんあるのに、「今日何着よう」って毎朝悩んで、結局いつも同じ服を着てる自分に気づいたとき、あ、これ無駄だなって思ったんですよね。
そこで今年の秋は「私服の制服化」という考え方を取り入れてみました。
着る服を決めてしまうことで、朝の準備がどれだけラクになったか、実際にやってみた話をシェアします。
秋の服選びがしんどくなった理由
そもそも、なんで秋の服選びってこんなに消耗するんだろうって考えてみたら、いくつか思い当たることがあって。
季節的な難しさもあるし、自分の習慣的なことも絡んでいて、そこを整理してみました。
毎日コーデを考えるのが地味にストレスだった
朝って、ただでさえやること多いじゃないですか。
洗顔して、ご飯食べて、メイクして——その合間に「今日のコーデどうしよう」って考えるの、じわじわ体力を削られてたんだと思います。
10分もあれば決められるはずなのに、なぜか決まらない日が続いて、「なんでこんなに迷ってるんだろう」って自己嫌悪になることも。
大きなストレスじゃないんですけど、毎日積み重なると結構じわっとしんどい。
コーデを考えること自体が、知らないうちに「地味なストレス」になっていたんだと気づきました。
暑い日と寒い日の差で服選びが難しい
秋って温度差が激しくて、朝は寒いのに昼過ぎには半袖でいいくらい暑くなることあるんですよね。
「今日の最高気温と最低気温どっちに合わせればいいの?」って毎朝天気予報とにらめっこして、それでも正解がわからない感じ。
薄手のアウターを羽織ったら昼に暑くて邪魔だったり、逆に薄着にしたら夕方に凍えたり。
秋の気温って読めないから、服選びの難易度が他の季節より上がる気がします。
「着ていく服が合ってないかも」って思いながら出かけるの、テンションも下がるんですよね。
気づけば「着ない服」が増えていた
去年のファッション誌で見てかわいいと思って買った服、結局この一年で一度も着ていないことに気づいたんです。
「いつか着る」「特別な日に着よう」って思ってるうちに季節が終わってた、みたいなことが何度もあって。
クローゼットを開けても服がたくさんあるのに、実際に手が伸びるのはいつも同じ数着だけ。
「着ない服」が増えるほどクローゼットが視覚的にうるさくなって、なんとなく気持ちが重くなる感覚もありました。
服の量と幸福度って、必ずしも比例しないんだなと、このときはっきり思いました。
今年の秋は「私服の制服化」を試してみた
しんどさの原因がわかったところで、今年の秋は思い切って「着る服を決めてしまう」という方法を試してみることにしました。
いわゆる「私服の制服化」というやつです。
夏に2着で回してラクだった経験がきっかけ
きっかけは、今年の夏に旅行で2泊3日の荷物を絞りまくったことでした。
服を2着しか持っていかなかったんですけど、それがびっくりするくらい快適で。
「今日何着よう」って考える必要がないから、朝の準備が一瞬で終わるんですよ。
旅先でのあの身軽さを日常に持ち込めたら、もっと朝がラクになるんじゃないかって思ったのが、制服化を試してみた直接のきっかけです。
「少ない選択肢のほうが、かえって迷わない」という感覚、やってみて初めてちゃんとわかりました。
服を減らすことで得られるメリットとは
服を減らすと何がいいのか、実際にやってみて感じたことをまとめると、大きく3つあります。
ひとつは「選ぶ手間がなくなること」。
手持ちが少ないと、クローゼットを眺める時間がそもそも不要で、スムーズに着替えまで進めます。
ふたつめは「お気に入りだけに囲まれる感覚」。
着ない服を手放すと、残った服が全部「好きで選んだもの」になるから、毎日のコーデに地味に満足感が出てくるんですよね。
みっつめは「物理的なスペースが生まれること」。
クローゼットに余白があると、視覚的にすっきりして、部屋全体の雰囲気まで整って見えます。
まずは理想のスタイルを3つの言葉で定義する
服を減らすとは言っても、何でもかんでも捨てればいいわけじゃなくて。
まずは「自分がどういうスタイルでいたいか」を言語化することから始めました。
「リラックス・モード・シンプル」を軸にした理由
自分のライフスタイルを振り返って、「毎日どんな服が似合う場面で過ごしてるか」を書き出してみました。
カフェでの作業、友だちとのランチ、近所への買い物——そういう日常的なシーンが多いので、ゆったりとした着心地で、でも気が抜けすぎないくらいのモード感があって、色やシルエットはシンプルにまとめたい、という結論になりました。
それを3つの言葉に圧縮したのが「リラックス・モード・シンプル」です。
複雑に考えすぎると逆に迷うので、3つ以内に言葉を絞るのがポイントだと思います。
キーワードを決めると服選びが一気にラクになる
このキーワードを決めてからが、本当に早かった。
クローゼットを整理するとき、一枚ずつ「これ、リラックス感ある?モード感ある?シンプル?」って問いかけるだけで、残す・手放すの判断が素直に出てくるんです。
あいまいな基準で選んでいたときは「なんとなく好き」「いつか着るかも」でどんどん残ってたのに、言葉の軸があるだけで判断がぶれなくなります。
服を選ぶというより、「軸に合わない服をはじく」感覚に変わると、作業がかなりスピードアップしました。
服選びのストレスの多くって、軸がないことで起きてるんだなって改めて気づきました。
秋はこの9着で過ごすことにしました
キーワードが決まったら、次はどの服を残すかを決める作業です。
今年の秋は、手持ちの服とレンタルを組み合わせて、9着で回すことに決めました。
手持ち服とレンタルを組み合わせた構成
全部を手持ちで揃えようとすると、どうしても「持ち続ける服」が増えてしまうので、季節ものはレンタルで補う構成にしました。
手持ちからは、ベーシックなボトムス・インナー・ニットを中心に選んで、秋らしいアウターや旬のトップスはレンタルで対応する、というイメージです。
オフシーズンになったら返却できるから、収納スペースの問題も解決できるし、流行に左右されずに済むのも気持ち的にラクでした。
手持ち6着+レンタル3着で9着という構成にしたんですが、実際に過ごしてみると全然足りなくて困ることはなかったです。
実際に選んだアイテムとその理由
手持ちから選んだのは、ベージュのワイドパンツ、黒のスキニー、白・グレー・黒のカットソー各1枚、ベージュのニット。
どれも「リラックス・モード・シンプル」の軸に合っていて、組み合わせが作りやすい色とシルエットで揃えました。
レンタルで選んだのは、オーバーサイズのダークブラウンのコート、薄手のGジャン、グレーのロングカーデの3点。
アウター類は収納でかさばりやすいので、これをレンタルにしたのは正解でした。
9着全部が「これなら着たい」と思えるものだったので、クローゼットを開けるのが前よりちょっと好きになりました。
コーデに悩まなくなった組み合わせの考え方
服の数を絞ったからといって、毎日同じに見えてしまうのは避けたくて。
少ない服でもコーデの幅を出すために、いくつか考え方のルールを自分なりに作りました。
ベースを決めて”中身を変えるだけ”にする
まず、ボトムスを固定することにしました。
「今日はワイドパンツの日」と決めたら、あとはトップスを変えるだけ——それだけでコーデとして成立します。
全部を毎日変えようとするから選択肢が爆発するわけで、ベースを固定するだけで、検討する組み合わせの数がグッと減るんですよね。
上下を同じにしない、という最低限のルールを守るだけで、毎日違って見えるから意外とこれで十分でした。
気温差はレイヤードで吸収する
秋の気温差問題は、レイヤードで解決することにしました。
カットソー+カーデ+アウター、という3層構造にしておくと、気温に合わせて1枚脱ぐだけで対応できます。
コートを着るか着ないかで悩む日でも、カーデを挟んでおけば体温調節の失敗が激減しました。
レイヤードはコーデを複雑に見せやすいので、少ない服数でもバリエーションが出やすいのもうれしいポイントです。
「寒くなったらどうしよう」という朝の心配が減るだけで、地味に出かけるのが楽になります。
色とシルエットを揃えると失敗しない
手持ちの9着を、意識的に「ベージュ・ホワイト・グレー・ブラック」の4色以内に絞りました。
この4色は組み合わせても色がケンカしないので、上下どれを合わせても変になりにくいんです。
シルエットは「ゆるいもの×ほっそりしたもの」の法則を使うようにして、ワイドパンツには丈短めのトップス、スキニーにはオーバーサイズトップス、という組み合わせをベースにしました。
この2つのルールを守るだけで、「なんかこの組み合わせ変かも」と感じる失敗コーデが格段に減りました。
服を減らして感じた変化
実際に9着生活を続けてみると、思っていた以上にいろんな変化がありました。
特に「時間」と「気持ち」の面での変化が大きかった。
朝の準備が圧倒的にラクになった
これが一番の変化でした。
以前は服を決めるだけで10〜15分かかっていたのに、今は1〜2分もあれば決まります。
「何か選ばなきゃ」というプレッシャーがないというか、選択肢が限られているから「これでいいや」じゃなくて「これがいい」という感覚で服を選べるようになった気がします。
朝に余裕が生まれると、ご飯をゆっくり食べたり、ちょっとストレッチしたりできるようになって、1日のスタートが穏やかになりました。
「何を着るか」で悩む時間が減った
前は「明日何着よう」って寝る前に考えることもあったんですよね。
今は翌日の気温をざっくり確認して「じゃあニットとパンツで」くらいにしか考えていません。
服のことを考える時間が減った分、別のことに頭を使えるようになって、気持ちの余裕も少し増えた感じがします。
意思決定の数を減らすって、思った以上に日々の消耗を防いでくれると実感しました。
服に対するストレスが減った
「着ない服が増えていく罪悪感」みたいなものが、なくなりました。
お気に入りだけ残したから、クローゼットを見るのがストレスじゃなくなって、むしろ開けるのが楽しくなった。
「新しい服が欲しい」という衝動も減って、変にショッピングで散財しなくなったのもよかったです。
服に対してフラットな気持ちでいられるようになったというか、服が「管理するもの」じゃなくて「使うもの」に変わった感覚があります。
服レンタルを使ってみて思ったこと
今回、制服化と合わせて服のレンタルサービスを初めて使ってみたので、正直な感想もまとめておきます。
全員に合うかというと、正直そうじゃないとも感じたので、それも含めてシェアします。
試してから買えるのが気持ち的にラク
レンタルの一番よかったところは、「買わずに試せる」という点でした。
ちょっといいコートって、1〜2万円以上するものが多いから、「似合わなかったらどうしよう」って二の足を踏んでしまうんですよね。
レンタルなら数日間実際に着てみて、「これ本当に使う」と思ったら買い取りも検討できるから、失敗のリスクがかなり下がります。
衝動買いして後悔するパターンが減って、結果的に余計な出費も抑えられました。
季節ごとの服を持たなくていい安心感
秋冬のアウターって、場所をとるわりに着る期間が限られているんですよね。
レンタルだと、シーズンが終わったら返せばいいだけなので、クローゼットに季節外れの服が眠りつづける問題が起きません。
「春になったらどこにしまおう」って毎年悩んでいたあの収納問題が、まるごとなくなるのは思った以上に気持ちよかった。
ミニマルな暮らしをしたいけど、おしゃれも楽しみたいという人にとっては、レンタルはかなり理にかなった選択肢じゃないかと思います。
正直、向いている人・向いていない人がある
ただ、レンタルが全員に合うかというと、正直そうじゃないとも感じました。
自分の好みがはっきりしている人、特定のブランドやアイテムに強いこだわりがある人は、レンタルの選択肢の中から好みに合うものを見つけにくいことも。
また、「自分の服」として手元に残したい、長く大切に使いたいという感覚が強い人には、レンタルの「一時的に借りる」という感覚が合わないかもしれません。
身軽に使えるツールとしてはよかったですが、万能ではないので、自分のスタイルに合った使い方を探るのが大切だと思います。
こんな人には「私服の制服化」は合うと思う
実際にやってみて感じたことをもとに、制服化が向いているタイプをまとめてみました。
服選びに時間を使いたくない人
「朝の支度を最短で終わらせたい」「服のことを考える時間をもっと別に使いたい」という人には、制服化はかなり向いています。
選択肢を減らすことで意思決定の負荷が下がるので、朝の時間に余裕が生まれます。
仕事が忙しかったり、やりたいことがたくさんある人ほど、この恩恵を強く感じられると思います。
シンプルな生活をしたい人
ものを少なくしてすっきり暮らしたい、ミニマルな生活に興味があるという人にも相性がいいと思います。
服の数を減らすだけで、クローゼットも頭の中も、両方すっきりする感覚があります。
「物を減らすのはわかってるけど何から始めればいいかわからない」という人は、まず服から絞ってみるのが取り組みやすいと思いますよ。
服の数を減らしたい人
「着ない服が増えてきた」「クローゼットが圧迫されている」と感じている人にも、制服化のアプローチはすごく使いやすいと思います。
キーワードを決めてから整理すると、感情的に判断せずに服を減らしやすくなります。
「捨てるのが苦手」という人でも、「軸に合わないから手放す」という明確な理由があると、決断しやすくなります。
逆におすすめしない人
もちろん、誰にでも合う方法じゃないとも思っています。
こういうタイプの人には、制服化は向いていないかもしれません。
毎日違うコーデを楽しみたい人
「毎日コーデを変えること自体が楽しみ」という人にとって、選択肢を減らすことはストレスになります。
服選びを「楽しいイベント」として捉えている人には、それを手放させるのは逆効果。
ファッションを趣味として楽しんでいる人には、制服化のメリットよりデメリットの方が大きくなるケースが多いと思います。
ファッションで個性を強く出したい人
自分のスタイルが確立していて、「服が自己表現のひとつ」という人にも、制服化はちょっと物足りないかもしれません。
色や柄、アイテムのバリエーションを使って個性を出したいという欲求がある場合、9着程度では表現の幅が制限されてしまいます。
自己表現としてのファッションを大切にしたい人には、制服化よりも「お気に入りだけに厳選して増やさない」くらいのゆるい管理の方が合っていると思います。
【まとめ】服を減らすと、思っていた以上に身軽になる
「私服の制服化」を秋に試してみて、正直ここまでラクになるとは思っていませんでした。
おしゃれより「快適さ」を優先してみた結果
今回の試みで一番変わったのは、ファッションへの向き合い方そのものかもしれません。
おしゃれを追いかけることより、毎日気持ちよく過ごせることを優先した結果、服が「こなさなきゃいけない課題」じゃなくなりました。
快適さを優先することで失ったものよりも、得た余裕の方が圧倒的に大きかったです。
「おしゃれを我慢している」とは全然感じていなくて、むしろ自分に合ったスタイルがクリアになった感覚があります。
まずは少ない服で試してみるのもあり
全部一気に減らす必要はなくて、まずは「今週はこの5着だけ使ってみる」くらいの小さな実験から始めてみるのがおすすめです。
やってみて「もっと必要だった」と思ったら戻せばいいし、逆に「意外とこれで足りる」と気づけたら、それが自分なりの制服化のヒントになります。
服を減らすことは、おしゃれをやめることじゃなくて、自分に合ったものだけと向き合う時間を作ることだと思っています。
身軽になるって、服だけじゃなくて気持ちのことでもあるんだなというのが、今年の秋に学んだ一番大きなことでした。


